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ハンマーを剥く

0218ハンマー整形1
これもお仕事のひとつ。^^
整音:ハンマー整形+ニードリング(針入れ)。

もし調律屋に、
「ハンマー、剥いたほうがいいですね。」
と言われたら、
そのピアノさんはかなり既に頑張ってきた証拠。(^o^)

弾き手は鍵盤を弾いてピアノを鳴らしていますが、
直接、弦をたたくハンマーの先端は重労働を負っています。
トリルや同じ音の連打...。
その度に、フェルト製のハンマーは金属弦に打ち付けられているわけです。

0218ハンマー整形2

写真の手前側の列がそうして頑張って来たハンマーの姿。
奥の列がハンマー整形後の姿です。

88本あるハンマーは約1cmの巾で1~3本の弦を打ちます。
(低音は太い1本 or 2本弦。中高音は3本弦。)
弦は、
やったことはないけどおそらくトコロテン、いや、かまぼこも押し出せる...
って、話がそれましたが、
まぁそのくらいの間隔と張力で張ってあるので、
それを叩き続けるとハンマーの先端にはくっきりはっきり弦の痕がついてくるのです。

この弦痕、長さや深さがあるなぁ、と見えたら
それは「整形ドキ」ですよ! (^o^)/
整形して、弦を打つ「点」を小さく作り直しましょう。
そうすると、音色、タッチも生き返ります。

テーマ : 今日のお仕事
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小さいけど大きい修理

たいへん珍しく、お仕事の日記となりました。
膠(にかわ)切れ、という故障の修理です。^-^

0214膠切れ
35年経つアップライトピアノで、
いろいろな所に経年変化による故障が出て来ました。

皆さんの代わりに直接弦を叩いているハンマーの首の部分。
まっすぐ伸びた棒=シャンクの先にはめ込まれ、かつ接着されているものです。
この接着剤(膠 or 接着剤)が経年変化で硬化し、
また乾燥期の木部の収縮なども手伝い、
取れてしまわないまでもカタカタするようになってしまいます。
とっても力がかかる大切な箇所です。

弾き手に分かる症状は、
弾くとカチャカチャという雑音が混ざります。
(他が原因の場合もありますけどね。)

いったん外して、残っている接着剤をヤスリで落とし、
シャンクと穴のはまり具合を調整して接着しなおします。
それから、接着剤が固まりきる前に、
ハンマーの向きを微調整します。^-^

乾燥する冬は、ネジの弛みも起きますし、
弾いていて カタカタ カシャカシャ するようでしたら、
見てもらったほうがいいですよ。

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国家技能検定 - ピアノ調律

2010年12月24日のニュース。。。
「ピアノ調律」と「ハウスクリーニング」を追加
~技能検定の職種を改正~」
http://www.chosakai.co.jp/news/n10-12-24-3.html

『技能検定は、労働者の有する技能の程度を検定し、これを公証する国家検定制度。』
です。

上記の2職種が追加され、
「ファインセラミックス製品製造」及び「漆器製造」を廃止するのだそうです。
そういう改正内容のものが既に先月17日に施行となったのですねぇ。
(知らなかった...ははは。)

さてさて、これはしばらく様子見...でしょうか。
東京で仕事している限り、
日本ピアノ調律師協会(日ピ)に未入会でも、
なんら問題なかったからなぁ。(シアワセモノ)

ヤマハピアノテクニカルアカデミーで勉強できて、
ヤマハ特約店で仕事できて、
ヤマハのコンサート技術者研修を受けられ、
それを合格修了していたからスタインウェイ会会員にもなれたしで、
調律師人生22年目になったわけだけど。

関係ない、って言っていられるだろうか?
その場合、
「検定合格結果オーライ」の風に立ち向かう元気が...

テーマ : 資格試験
ジャンル : 就職・お仕事

mighty bright

Mighty bright、2灯タイプを購入! (^o^)


Mighty Bright 譜面台用ライトL.E.D MUSIC LIGHT XTRAFLEX-DUET2Mighty Bright 譜面台用ライトL.E.D MUSIC LIGHT XTRAFLEX-DUET2
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Mighty Bright

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ここのところ続けざまに出会って、気になっていたもの。
暗い中でピアノ伴奏から始まる曲...
そんな時に、ピアノの譜面台に簡単にクリップで取り付けて、
明るさ十分!

舞台の仕込みで照明が落ちた中での調律作業。
小屋の人が すすっ とピアノの大屋根つっかい棒に、クリップ!
「ありがたや~!」
明るさ十二分!

で、今日とうとう My Mighty bright をゲットしました!

これ、ピアノ調律の作業に有効活用する予定。

テーマ : ピアノ
ジャンル : 音楽

キーフロントブッシング貼り替え修理2

さてさて、しっかりお正月休みを取りまして、
すっきり切り替えられたところで修理続行します。(^-^)

すり減ったブッシングクロスを剥がしてあるので、
新しいものを貼ります。

赤いテープ状のクロスに接着剤を塗り、貼り、圧着。
0103ブッシング貼1 0103ブッシング貼2

そして、余分のクロスをカット。
0103ブッシング貼3 0103ブッシング貼4


それだけなんですけどね。(^v^?
でも、余計な所に付いた接着剤が乾いた時に雑音の元になりかねない、とか、
貼りこんだクロスの長さが良くなくて鍵盤の動きが悪くならないとも限らない、とか。
やはり気を遣いながらの作業でした。
久しぶりの88鍵分全交換で、作業にとまどったこともあり、
お昼をはさんで一日仕事になってしまいました。
ははは...(汗)

あとは、
弾いた後の鍵盤が着地するバックレールのクロスも貼り替えて、
この鍵盤たちをもとのピアノに戻し、
鍵盤手前の高さ、弾いたときの深さを揃え直します。
きっと鍵盤のがたつき感が減り、タッチも「しまる」と思います。
楽しみ!

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

キーフロントブッシング貼り替え修理1

1229キーFブッシング1
冬休みの間に鍵盤をお預かりして部品交換修理です。
写真は、サイレント付きアップライトピアノの鍵盤をひっくり返してあります。
サイレント用の金色のパーツはとても重要、大切なものなので、
折ったりしないよう窓などの隙間クッションテープを貼ってあります。
鍵盤を積み重ねて梱包するときには、
これに更に発泡ウレタンを重ねます。
1229キーFブッシング3
そして、交換箇所用のコテで暖めると、
交換したい赤いクロスの接着剤が緩んで剥がせます。

ちょっと熱し過ぎて剥がすクロスが焦げちゃいまして、
そのときの匂いが、
自分的にはベルギーを思い出させてくれました。
手伝ったピアノ工房や古い家の暖房(いろいろ燃えそうなものは燃やしちゃう...)の効いた部屋の匂い。

あ...脱線。(^-^?
1229キーFブッシング2
鍵盤裏の穴。
これがいつも弾いているあたりの裏側。
この穴がガイドとなるフロントピンに被さり、鍵盤がまっすぐ上下できます。
ピンは金属です。
鍵盤木部と直接あたっては雑音がひどすぎますので、
ブッシングクロスというのが鍵盤側に貼ってあるのです。

長く使われたピアノのブッシングクロスは、
ガイドになるフロントピンとの摩擦で片減りしてきます。
そうすると余計な隙間が出来てきて、
鍵盤の間隔が揃わなくなったり横ぶれが大きくなったり、
かちかちと雑音が鳴ったりします。

これを弾きにくいと思うかどうかは人それぞれなんですが、
調律師としてはよく弾いて下さる方の楽器がこうなっていたら
黙っていられません。

明日以降はブッシングクロス貼りです。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

膠切れ(にかわぎれ)- ボンド比較

乾燥時期になって、弾くとカチャカチャした音がするようになる故障のひとつに、
「ハンマーの膠(にかわ)切れ」と言うのがあります。
(ただのネジの弛みだったり、原因は他にも考えられるので、
思い当たる症状があるときは調律師をよんで見てもらってくださいね。)

弦を打つハンマーのヘッド部分とシャンク部分の接合箇所の膠切れです。
アップライトピアノでもグランドピアノでも起きます。
大げさに例えて言うなら、
石川 遼君が ぶん とウッドを振り回したときに、
ヘッドが飛んで行っちゃうんじゃないかというよ~な~状態
 ... 大げさ過ぎ(^v^?

ピアノを覗いて
「あそこだけ、接着剤が白いぃ。。。」
というのを見たことのある人もいるのかな?
それは、調律師がきちんと膠切れに対応してくれた証です。(^-^)

でも、案外ネットにその様子は出ていないようですし、
自分の覚え書きのためにも書き留めておくことにします。
手慣れた作業じゃないし、
修理うまい! とか言う話じゃないどころか、
下手さを披露するのでかなり恥ずかしいけど...。

内容の大筋は、
・シャンク抜き
・接着剤の比較
です。(^-^)

まずは、実験のために用意したもの。
1212ボンド比較1
捨て部品のハンマー3本をお手製モデル台に乗せたもの。
実験には必需品。
ヤーンのグランド用シャンク抜き工具。
比較検討する接着剤3種類。
ほか。

*膠切れ修理の最初のハードルは、接着剤が切れているとはいえまだ接着されているヘッドとシャンクを、ハンマーウッドを壊したり、シャンクを折ったりすることなく(!?)分離させる作業。
1212ボンド比較2シャンク抜き
蒸気やコテなどを使い接合部分を暖めて接着剤をゆるませ、
さらに工具を使って丁寧にヘッドからシャンクを押し抜く。

後、見目良く仕上げるために、
残った接着剤をきれいに剥がすなり、削ぎ落とすなりする。
*膠は刃物などを当ててかちっ、ぽろっと取れますが、他のは暖まったところである程度手でむにゅ~っと取り除き、後、ヤスリなどかけるといいかも。
穴の中も丸ヤスリをかけて、接着剤の残りがないようにする。
した所。
1212ボンド比較3

シャンクをモデル台(アクションのつもり)に戻し、
左右のシャンクの並びで間隔を揃える。

接着剤を付ける前にヘッドをはめてみて、仕上がりをイメージする。

次! 接着剤の比較!! (^o^)
1212ボンド比較4 1212ボンド比較5 1212ボンド比較6 1212ボンド比較7
茶色:タイトボンド/リキッド・ハイド・グルー。
< Titebond liquid hide glue >
これは「膠」です。湯煎しないでそのまま携帯、使用できる優れものです。
クリーム色:同じくタイトボンドの普通の木工用ボンド。
白:子供の時から馴染みのある普通の木工用ボンド。

注意点は、接着剤硬化時間が、茶色、クリーム色、白の順で長いです。
白は、サクサク作業しないと、ハンマーが曲がったまま接着完了しかねません。
(経験者は語る。る。る。)

そして、今回なぜ実験までして修理に躊躇していたかと言うと、
膠切れを起こしたのがスタインウェイだったから。

はい、びびってました。(. .?

しかも、透き通った琥珀のような膠が88個並んで見えるハンマーの列に、
いつもの白ボンドで修理したものが燦然と輝いちゃって良いのかどうか、
悩んでしまいました。

でも、本物の膠を鍋で湯煎しながらお客様宅で修理するなんて出来ない。
それで、茶色タイトボンドの情報を得て入手してみたわけです。
「これは、膠だから。」と。
コンサート前とは違うので、硬化時間がかかってもいいし。

で、写真の比較実験...というほどでもないか。(^v^;
色は確かに茶色のが遜色ないかもしれない。
が、しかし、硬化時間の長さがもろに粘性に表れてます。(>_<)
湯煎膠なら粘性もコントロールできると思うのですが、いかんせん...。

飛び火した接着剤で鍵盤を押しても弾けない!?!?
な~んてことになりかねない!
(いや、それはならんだろ~な~)
実際の所、
垂れたボンドで要らぬ用事を増やすのは避けたい。

結論。
町の調律師が使うなら、白ボンド!!
ハンマー付けには、白ボンド!!

作業には手元に濡れ雑巾をお忘れなく。(^v^)
(余分な白ボンドは指で拭って雑巾で拭き拭き。)

そして、今日、スタインウェイの膠切れ修理も完了してきました。
1212にかわ切れ1

テーマ : ピアノ
ジャンル : 音楽

タイトボンド/リキッド・ハイド・グルー

1125titebond031.jpg
こちら、「液体にかわ」です。(^-^)
商品は、アメリカ、フランクリン社の
タイトボンド/リキッド・ハイド・グルー。
< Titebond liquid hide glue >

これを探したんですぅ!
フランクリン社のタイトボンドには種類がいくつもあり、
東急ハンズでそのうちのひとつ「クリーム色のタイトボンド」が買えます。
でも、今回は「茶色のタイトボンド」が入用です。(^v^)

ネットで探しましたぁ。(^O^;;;

『工房 Minehara』さん

こちらの弦楽器工房さんで通販してくださるようで、
問い合わせをした所、在庫があるとの嬉しい即答がありました。



これでスタインウェイのハンマーの「にかわ切れ」の修理に取りかかれます。
手持ちのクリーム色のや、白ボンドより遥かに膠に近いはず。
否! 膠なんです!!

膠は動物...。
魚から作った膠、フィッシュグルーというものもあります。
先細の口がついた容器に入っていて使い易いというもので、
『ピアノリソースセンター』さんで取り扱っておりますが、
その紹介欄に「ハンマー付けには不向き」との注意書きがあります。
今回はハンマー付けになるのでこちらは買いませんでしたよ。



おっと、忘れちゃなんねぇ、ピアノの工具部品と言えば、
『渡辺商店』さん

こちらでも「茶色のタイトボンド」取り扱っているとの生情報あり!! (^v^)
調律師ならこっちで買うのがセオリーか!? (>_<)

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

きちんと向き合う

調律師は音の乱れを直すだけが仕事ではありません。
共鳴雑音の処理や修理、タッチの調整...。
全部はとても挙げきらないです。

そんな中、お客様からの疑問のようなピアノへの要望。
例えばそれがあまり他では聞いたことのない内容だったとします。
それでも、きちんと時間と気力を持ってそれに向き合うと、
なるほどそういう要望が出て来るわけだ、
と合点がいくことがあるものです。

次の予定があったり、疲れていたりして、
問題にきちんと向き合うことを怠けては、
折角の勉強のチャンスをみすみす逃がしてしまうのですね。

使用者の声にはきちんと耳を傾けよう!

弱音 - Yowane

12月、年賀状を出す時期です。

私は一般のご家庭をまわる調律師です。
お客様からの紹介を頂いてお付き合いが広がってきました。
ですから、今は年賀状を送る事が唯一とも言える広告なのです。

「私はなんとか今年も調律師として過ごすことができました。
また、来年も皆様のご好意の元、この仕事が続けられますように。」

それには年賀状の文面を考えることは勿論、
一年間の住所録の棚卸が必須なのです。

これが自分にとって厳しいのです。
正直、辛いです。

あぁ、今年も連絡を取れなかった...
転居先不明...
他のところでやってもらった、これからも...
使わなくなったので...

住所ひとつひとつに思い出される仕事の現実。

落ち込むこと甚だ多く、深く、自分でもどうにもならない。
精一杯やったのか、と自分を叱咤してみる。
反省と落胆。
これが師走の気分。

それでも、
偶然連絡がついた時に気が変わって調律をなさるかもしれない。
そうすれば、またピアノが元気になる。
元気になれば、調律するといいんだ、と感じてくれるかもしれない。
そうすると、弾いてくれるようになるかもしれない。


反面、
あ、このピアノはお孫さんが弾き始めたんだっけ。
この人とはコンサートの仕事で知り合えたんだっけ。
あ、メンデルスゾーンを練習するって言ってらしたなぁ。
新しいピアノは落ち着いてきたみたいですね。

ピアノが不可欠な先生方、
親子で1台のピアノを大事に弾き続けている方。
こんな元気付けてくれる1台1台のエピソードを思い出しながら、
子年の年賀状を送るリストが今年も出来上がった。

来年、調律師として20年目に突入。
長い。
よく出来た!
でも60過ぎまで仕事すると思うと、まだ半分だった。
又20年かけて別の仕事もできるのかな、なんて弱気になったり。
世の中そんなに甘くない、と四方から聞こえてくる。

継続は力なり。
調律しているときが幸せだと思う。
次の10年も調律師をやるのだ。
突飛なことはせず、現状より弾き易くなるように謙虚に仕事する。
仕事の批判は自分が一番厳しく。

あ~、でも、電話で断られるのが続くと、
電話をかけるのが怖くなる...。
でも電話をしないと仕事にならない...。
なんとか!
なんとか来年も勇気を振り絞ってお客さまに電話ができますように。

テーマ : 頑張れ自分。
ジャンル : 日記

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プロフィール

くらた きょうこ

Author:くらた きょうこ
『14階の縁側日記 - ぶろぐ版』へようこそ!
私は町の調律屋です。
ピアノの調子はいかがですか?
調律のお問い合わせは、
カテゴリー
『調律のお問い合わせはこちらです』
を、ご覧ください。

ただいま14階のベランダでバラを育てています。
ほか、脈絡のない記事が並びますが、ごゆるりと。

「プロフェッショナル:自分のやりたいことをやるのではなく、相手の期待にこたえるもの」(by 三谷幸喜)

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